りょう歯科クリニック

子どもの歯肉炎が歯周炎へ進行するタイミングは?~子どもの歯周病②

公開日: : クリニック日記

こんにちは。りょう歯科クリニック 院長のりょうこです。

皆様、体調は崩していませんか?

当医院では体調を崩され予約を変更される方が多く見受けられ、心配です。

心が元気でも体が悲鳴を上げているときは、その信号をできるだけ敏感にキャッチして

やるべきことがあってもお休みする勇気も大事ですね。

さて、今回は子どもの歯周病 第二弾です。どうぞご参考にしてください。


●歯肉炎から歯周炎へ進行するタイミングは?

子供のうちは歯肉炎から歯周病へと悪化することはごく稀です。

歯肉炎のうちなら、正しい対処をすれば回復します。

実は適切な処置がなされないままでも子どものうちは歯周炎へ悪化するケースは少ない ので、油断してしまいがちです。

■私たちの体に備わっている免疫力

免疫とは、細菌やウイルスなどの外敵と戦い、からだを病気から守ってくれるものです。

子どもの時期は成長とともに免疫力も高くなる、つまり外的と戦う力が強くなります。

そして、ヒトの免疫力のピークは20歳前後で、悲しいことに私たち年齢を重ねるごとに低下します。

40歳になるころにはピーク時の半分ほどになります。

子どもの頃は一時的に免疫力が落ちてももとの免疫力が高いので、回復が早いのです。



■歯肉炎を引き起こす細菌は弱毒性

毒性についてお話しましょう。

病原体(細菌やウィルス)が感染したときどのくらい感染症を起こしやすいか、

また発病したときにどのくらい重症化しやすいか、

という力の強さが強いものを強毒性といいます。


たとえば...

・ふぐ毒といわれるテトロドトキシン

・腸チフスを引き起こすチフス菌

・食中毒の原因の一つとして知られているサルモネラ菌

などが挙げられます。

どれも致死的な怖さがありますよね。

それに対して歯肉炎の原因となる細菌は弱毒性です。

体の中に入っても免疫力の方が勝るために症状として出にくいといえます。

子どもの頃に病原菌が感染しても(お口の中に住みついても)悪化しないのがその例です。


免疫力毒性発症時期の関係■

歯肉炎について、子どもの頃は大丈夫と思っていても、一生涯を通してみてみるとどうでしょうか。

20歳を過ぎて免疫力が低下するにつれ歯肉炎が徐々に進行し歯周炎へ移行します。

いつしか自分自身の免疫力より毒性が勝って少しずつ歯周組織を蝕んでいくのです...。

怖いことに痛みなど分かりやすいサインがないため気づくのが遅く、気づいたときは手遅れの場合も。




歯周炎発症の瞬間はいつか?...

病原菌が活発に増殖できる環境が整った瞬間


発症よりもはるか前(子どもの頃)に病原菌がお口の中に住みついてから

短ければ数年、長ければ数十年間、長期にわたり陰でじっと耐え忍び

歯周組織の環境変化を待って(→バイオフィルムのビルレンスも高くなり)発症を引き起こしています。


ではどのように発症を食い止めればよいのでしょうか。

病原菌の数を増やさない、そして免疫力を上げればよいのです。

子どもの頃からできること、それは

病原菌がお口の中に住みつかないようにしたり

住みついたとしても、しっかり歯磨きをする、極力えさを与えないようにする

ことなどが有効です。



大人になって歯周炎にならない為には、症状がなくても

子どもの頃から予防しておくことが大切なのですね。






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    1. 治療と予防が一体となったきめ細やかな治療を行っています。
      どうして歯や歯ぐきが悪くなったのか、を一緒に考え生涯にわたって再発しないようアドバイスをしていきます。
    2. できるだけ削らないように心がけています。
      初期むし歯は削らず予防でもって、何年もそのまま維持することが可能です。
      広がってしまったむし歯の場合、削る量を最小限に抑えてできるだけ健康な部分は残します。
    3. できるだけ神経を取らないよう心がけています。
      歯の中心を通っている神経をとってしまうと、歯はドライフラワーのようになり歯の寿命を短くしてしまいます。神経までむし歯が到達してしまうととらざるを得ませんが、その前段階でできるだけ持たせられるよう細心の注意を払ってむし歯の治療を進めるようにしています。
    4. できるだけ歯を抜かない治療を心がけています。
      重度の歯周病の方で他院で諦めてしまった患者さんも当医院は受け入れています。
    5. 義歯にも力を入れています。
      義歯の使用にメリットがある患者さんには、時間をかけてお1人おひとりに合った義歯をお作りしております。体の一部として働く義歯です。食べる楽しみを失うものでは意味がありません。快適に過ごすことができるよう手間ひまを惜しみません。
    6. そうはいっても症状により適切な処置として【歯を削る・神経をとる・歯を抜く】ことを選択せざるを得ないことがあります。そのときは納得するまで説明をしており、同意の下で処置を行っています。

    小さな診療室

    病院の規模が大きくなると、病院の管理が大変になります。

    歯科の診療は、患者さんごとに治療や予防法が違っていて、オーダーメードなものと思っていただければ分かりやすいかもしれません。
    マニュアル化できない仕事なので、いわゆる大量生産・オートメーション化はできません。

    そういう中で、規模を大きくすると、いろいろな面で歯科医師の目が行き届きにくくなり、治療の質が劣ることが予想され、それは避けたいと思っています。

    そのため当医院では小さな規模で、診療室の隅々まで目が届く範囲で診療を行っているのです。


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